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インドの感覚を伝える布屋さん【design labo chica】

場所は越前町、RENEW総合案内のうるしの里会館からは車で1時間ほどの、自然いっぱい、のどかな雰囲気の中に、design labo chicaはひときわのどかに佇んでいました。

 

土壁の外観からすてき。

 

中に入るとすぐにショップがあります。思わずかわいい〜!と声を漏らしてしまいました!

 

独特な柄の布、そしてその布を使ったお洋服、木のハンコなどが売られています。

 

ん?布屋さんに木のハンコ?!

 

そして奥にはワークショップスペースが。取材させていただいた日は月に一度のオープンラボの日で、design labo chicaの布で下着を作っていました。

 

奥でワークショップが行われていました!

 

なにやら普通の布屋さんではなさそうです…!

 

ブロックプリントとは?

design labo chicaの布はインドの布なのです!

インドの伝統的な染技法「ブロックプリント」でオリジナルの布を作っています。

「ブロックプリント」とは、20㎝角の木のハンコを使って手押しで柄を染める技法。

 

木のハンコ

 

design labo chicaでは、オーナーのツジマミさんが木のハンコのデザイン画を描きます。それをインドのハンコ職人さんに木彫りのハンコにしてもらい、そのハンコと白い布を染め職人さんに渡して、染めてもらうそうです。

 

なぜインドなのか

ツジマミさんは、とても楽しそうにオリジナルの布について話してくれました。

 

「ひとつひとつテーマがあるんです。例えばこれは『バグルー村の太陽の花』」

 

バグルー村の太陽の花というテーマのデザイン

 

「染めてくれている村の自然のイメージをデザインにしたくて作りました」

 

「デザイン画をハンコにしてもらうと、たまにわたしの書いたラインと違うものになっていたりするのが楽しいんです!」

 

自分とインドの感覚が、ミックスされることを楽しんでいるというツジマミさん。インドとの縁を聞いてみました。

 

 

「よく悩んだときに旅に出るんです」

 

もともとカフェをやっていましたが行き詰まってしまって。なにがやりたいのか自分を見つめ直してみたくて、その時に旅に出た先がた先がインドだったそう。そして

 

「ここやー!!!」

 

となったのだとか。

インドの人の人間らしい感覚や、地面に近い生き方にハッとなり、自分の悩んでいたことの答えがたくさん見つかったそう。

 

その感覚を、インドの感覚を、伝えたい。日本に持って帰りたい。と思い、その時に目の前にあったのが手染めの布。

 

「ずれたりかすれたりしている柄に、まさにインド人の感覚が入っている気がして」

 

そうしてできたのがdesign labo chica。今年で6年目。

インドの感覚を伝えるために、布を売っているのですね。

 

イレギュラーがいい

インドへの想いを聞かせていただき、布のデザインに見入ってしまいます。

 

 

この柄は、一見よくあるチェックに見えますが、よーく見ると幅が違ったり、かすれていたり、ずれていたり。

 

「これはチェックのハンコを押しているんではなくて、ストライプのハンコを使っています」

 

つまり、縦にひたすらストライプを押したあとに、今度横にストライプを押してできたチェック模様ということです。こうすることで、チェックのブロックのズレではなく、縦と横のストライプそれぞれのズレが生まれます。

 

このズレ感にこだわっていることがとてもよく伝わりました。

 

「チェック」と一言で片付けられない模様。

インドの感覚が感じられた気がします。

 

ほっとしたくなったらdesign labo chicaへ

 

インドの感覚がそうさせるのか、落ち着く空間のdesign labo chica。人間らしい、ズレ感のある感覚。取材は緊張していたはずなのに、ゆったりとした心で店を出てきました。

RENEW期間中も、そうでないときも、ほっとしたくなったら行ってみてはいかがでしょうか。

 

RENEWの3日間は木のハンコを使ってハンカチに模様を押すワークショップがあります。

 

 

<工房紹介>

design labo chica

〒 916-0273 福井県丹生郡越前町小曽原54-43-11

TEL:070-4222-1458

紹介ページ:http://renew-fukui.com/2019/kanri/exhibitor/design-labo-chica/

RENEW期間中の営業時間:12-14日10:00~16:00

 

※通常の営業日は土曜営業、日曜定休、平日予約制です。

 

文:久田羽南