今年オープンしたファクトリーショップ特集
RENEWの醍醐味はなんと言っても、普段は立ち入ることのできない工房の中で、ものづくりの技術や思いを肌で直接感じられることです。
しかし近年では工房併設型のファクトリーショップをオープンする企業が増えています。
ファクトリーショップをオープンすることで、今まではRENEW期間中しか訪れることのできなかった工房に、時期を問わず遊びに行けるようになりました。
RENEWが始まった2015年から丹南エリアのファクトリーショップは徐々に数を増やしていき、今ではその数なんと17店舗。今回はその17店舗の中から、2020年にオープンしたばかりの2店舗を特集します。
土直漆器
1962年創業、土直漆器の直営店が2020年7月5日にオープン。もともとは4月のオープン予定でしたがコロナウイルス流行の影響により延期、満を持してのオープンとなりました。
1階のショップ部分にはお椀やお箸をはじめとする食器類や、タンブラー、カードケースなど、現代の生活に寄り添った漆製品を多数展示・販売しています。さらに通常の商品だけでなく、コラボ商品などの実店舗限定商品の展示・販売も行っており、一度は現地に訪れたくなるショップです。
2階はワークショップスペースになっており、デッドストック市を行うなどイベントを通じてものづくりの交流の場になりたいとの思いが込められています。
シンプルな内装の中に朱と黒の漆の色が映える、居心地のよいショップです。
柄と繪(etoe)
1912年創業、刃物の柄の製作を行う山謙木工所のギャラリー&ショップとしてオープンしました。山謙木工所の柄を使った包丁が展示されており、「柄」に着目したこれまでにない包丁のショッピングを楽しむことができます。他にも柄になる前の素材を展示した倉庫兼ギャラリーや、木の温かみを感じる広々としたミーティングスペースなど、多彩な機能を兼ね備えたショップです。
また、柄の可能性を広げるような新しい形の製品も展示されています。蒔絵が施された目にも鮮やかなカラフルな柄や、柄の廃材を利用したかわいらしいピアスなどです。
木に包まれているように感じさせる建物の造りで、落ち着いた雰囲気の空間になっています。